現在、サイロ外壁は主に鉄を主材として構成されています。 鉄の原材料である鉄鉱石は自然界では安定的な酸化物でですが、そこから酸素を取り出して鉄は作られています。 そのため、鉄製品は酸素を取り入れて安定した酸化物と良く似た状態に戻ろうとする性質があり、この安定した酸化物に戻ろうとする性質によりサビが生じます。
サイロ外壁は通常塗膜により主材の鉄が酸化しないよう保護されています。 しかし、設置されている環境により塩害や紫外線等の影響を受けたり、作業中のキズなどで塗膜面が膨張するなどして損傷します。 そこから酸素が浸入しサビによる腐食が起こります。 一度、塗膜面が損傷し酸素が浸入すると徐々に腐食面が広がってしまいます。
鉄製品にサビによる腐食が進むとボロボロになり、さらに放っておくと穴があいたりするなどし、強度も維持できなくなります。 穴があくと、異物がサイロ内部に混入する原因となり、品質低下を招きます。 さらに、強度低下によりタラップの落下や壁面の剥離等が起こり、作業中の事故や怪我が生じる原因となります。
被覆防食と呼ばれる手法により、鉄表面を他の素材で覆うことで酸素との結びつきを遮断します。
サイロの外部補修は防食塗装の他にも遮熱塗装、サイロ内の製品へ塗料の臭いが付着するのを防ぐために低臭塗装なども取扱っております。 管理されているサイロの状態や環境条件等により適切な材料を選定し、適切な施工方法をご提案させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。